第6章 君の壁を壊す
笠松side
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「……すいません。トマト5個と、そこのキュウリ1袋ください。」
「笠松先輩、お久しぶりっす。」
八百屋のオッチャンにそう伝えると、さっきまでオッチャンと盛り上がってた三嶋が、俺に話しかけてきた。
丁度いい機会だ。めぐみについて、なにか知らないか聞いてみっか。…一応、な。
「おい、三嶋。」
「なんすか??」
「……めぐ、いや、……玉利よぉ。明日の祭りのこと、なんか言ってたか?」
「…いえ、別に。なんも言わないっすよ?あいつ。いつも俺がスイカ割りの手伝いしてると勝手にやってくるんで。」
はっ???
なんだ、それ??
じゃあ、ハナから俺と廻る気はねぇってことかよ…?
バカみてぇじゃねぇか、俺。
「…………」
「あの……、もしかして、めぐみを祭りに誘った………とかですか???」
「なっ!?///;;;」
なんで解ったんだ?こいつ!!;;
「……先輩、今から俺が言うこと、絶対に!俺が喋ったって、誰にも言わないでくださいね!めぐみにはとくに!!!」
「……あ、嗚呼。」
なんだこいつ…。いきなり真剣な顔しやがって………
なんかあんのか?めぐみと……