第6章 君の壁を壊す
笠松side
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「…………………………」
ーーー10分前ーーー
「…ってなことがあったんで、、めぐみは、男を信じてないんすよ。てか、多分…女も……」
…そんなことがあったのかよ…………。
なんも知らなかった。
まぁ、本人も知られなくなかったのかもしれねぇしな……。
「…………」
「…でも俺、思うんですけど、、笠松先輩なら、めぐみの信頼、勝ち取れると思うんです!」
「なんだよ急に。;;」
「…俺、めぐみのこと幼稚園のときから知ってるんすけど……
めぐみ、笠松先輩の話してるときが、いままでで一番嬉しそうなんすよ。」
「俺の…、話?」
あいつ、こいつにそんな話してんのか?
「つい一昨日だって、笠松先輩が、肉じゃが褒めてくれたって、ずっと俺のとこ来てはしゃいでたんすよ。」
バカか、あいつ……。//;
クソッ///;;
照れんじゃねぇか……///;
「だから……
めぐみの壁、壊してやってください。」
真剣な眼差しで、三嶋が俺を見てくる。
……嗚呼、
こいつ、本気なんだな。
なら、こっちだって、
引く気はねぇ。
「……俺が壊してやるよ。」