第4章 一緒に見る夜空は…
「先輩って、和食好きなんですか…?/」
「…嗚呼。/」
「じゃあ…なにが一番好きですか?」
「…………………………肉じゃが。///」
ん?急に声が小さくなったぞ???
「あの……、先輩?今なんて?」
「………………//」
あれ?完全に黙っちゃったよ。;;
しかも、先輩も顔、真っ赤。
そういえば、先輩…
女性が苦手なのに、私と話すのムリしてくれてたりとか……
大丈夫かなぁ……?
「俺さ、……肉じゃがが好きなんだよ。//」
今度はちゃんと聞こえた。
さっきの小声はなんでだろう…?
肉じゃがとか、定番!とか、思われるのがイヤだったのかな?
「…じゃあ、今日のメニューにあって良かったですね。」
素直にそう思い、思わず笑顔になる。
肉じゃがは、私も大好きだ。
「…あっ、嗚呼……。//」
そうだ!それなら!
「また今度、肉じゃがご馳走しますよ!いつも、なにかとお世話になってますし。」
「…そういう訳にはいかねぇだろう…。」
笠松先輩、申し訳ないって、顔に書いてあるみたいな表情。
ふふっ…/
「じゃあ……、笠松先輩は、今度なにか、私に奢ってください。…これでどうですか?」
ちょっと、強引だったかな…?
でも、もし、喜んでもらえるなら、、
笠松先輩に、もう一度、私の肉じゃがを食べてもらいたい。
「…よし!わかった。なんか美味いモンでも奢ってやるよ。」
良かった…
とり越し苦労だったみたい……。
笑顔で話す笠松先輩を見ながら、夜が深まっていく。
…なんて素敵な1日の終わりだろう。/
一緒に話す楽しさは、いままで出逢ったどの人よりも、大きい。
先輩も……
そうだといいな。/