第4章 一緒に見る夜空は…
笠松side
ーーーーーーー
「………………」
「どうしたスか?笠松先輩。…空の食器なんか、ぼーっと見つめて。なんか変なモノでも入ってたんスか?」
「……イヤ、そうじゃねぇ。」
「じゃあ、あれッスか?夕飯のメニューが先輩の好きな肉じゃがだったからッスか?!」
「……まぁな。」
「なんなんスかぁ〜、そんなことでぼーっとしてたら、明日の練習、こなせないッスよ!」
「んなこたぁねぇよ。てか、そうじゃなくて……。」
「そうじゃなくてなんなんスか??」
「…この肉じゃが、誰が作ったのかと思っただけだ!//オラ!黄瀬、さっさと風呂行くぞ!!」
「ええええぇーー!?先輩のこと待ってたの、俺の方じゃないッスかぁー!」
これ以上黄瀬の質問に答えてたら、俺が夕飯の肉じゃがが気に入ったことが、バレちまうからな…。;
…多分、
あの肉じゃがを作ったのは、めぐみだ。
…なんとなく、三度目の手料理で、あいつの料理の味の傾向がわかってきたぜ。
…てか、また肉じゃが出ねぇかな…
まぁ…、3日間しかない合宿のメニューが被ったら、さすがに、部員からブーイングが出るか。