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誰よりも輝いて【黒バス 笠松 幸男】

第4章 一緒に見る夜空は…




中間試験が返却される関係で、短縮授業となった今、やたらと生徒会の時間を長く感じる。


……もちろん、ただ感じるだけではなくて、実際に、ある事のせいで、会議が伸びている。というのもある。


それは…


バスケ部の夏合宿だ。


夏合宿自体は、毎年、どの部活でも行われていることだし、宿泊先も、学内にある研修施設だから問題ない。


……そう、問題というのは…


夏の大会に向けてレギュラーの座を争うこの大事な合宿は、普段あまり部活に熱心になれていない3軍や4軍の人たち全員が、強制参加するため、


平たく言えば、


…マネージャーが足りないという問題だった。


うちのバスケ部は、全国大会出場常連校で、とにかく部員数が多い。


だから、当然、マネージャーもそれなりにはいる。


けれど、普段マネージャーが付いていない、3軍や4軍にも、この合宿中だけは、マネージャーをつけるというのが、毎年恒例となっていて、


こうして足りない人手をどうするか生徒会が議論するのも、この時期は、毎年恒例になっているのだ。


…去年もやらされたなぁ〜


3日間、朝5時に起きて、6時からの早朝の走り込みをさぼっている人は居ないかとか、スポーツドリンクの準備とか…色々やらされたなぁ………。


まぁ…早朝の担当は、今年は私ではなく、後輩の佐藤さんだけれど。


…だいたい、一番つらい仕事は、一年生の仕事になるのだと、佐藤さんの顔を見て思う。


今年、私は、お昼ご飯とお夕飯作りの手伝いをする担当になった。


清宮先輩とふたり、バスケ部のマネージャーさんたちに混ざらなければならない…。


これはある意味、私にとっては、早起きより厳しいかもなぁ………


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