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誰よりも輝いて【黒バス 笠松 幸男】

第3章 夏の終わりに、咲く桜




笠松side
ーーーーーーー


勢いよく開いたその先に、校舎へと駆けていく女生徒の後ろ姿があった。


おいっ!


そう声をかけたいが、徹夜して泣いたばかりで、声が出なくなってやがる…。


……ッ……………



ふと足元を見ると、体育館のライトに照らされた淡いピンク色の木綿のハンカチがあった。


持ち上げてみると、なかには、あんぱんが1つ包まれていた。


よく見ると、そのハンカチには、桜の刺繍が施されている。




「夏場なのに、桜かよ…。……めぐみ」


…そして、


ハンカチの右下には、




【めぐみ】の文字も、刺繍されていた。


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