第12章 ★夏合宿★

高尾『嫌だっ！！』




『でも仕方無いじゃない？』




火神『文句言ってんじゃねぇよ！！俺だって零蘭となぁ！』




『大我、それ違う！』




何が起こっているかというと、和成は朝食の後、練習が始まる前の僅かな時間の中、私と一緒に遊びたかったらしい




でも時間が惜しいということで即座に練習が始まることになり、それを聞いた和成が駄々をこね始めたわけ




練習終わりに遊べば？と聞いたのだが、それだとその時間では暗いから外で遊べないと言うのだ



困った子ね....




『和成、貴方は私と遊びたいの？一緒にいたいの？』




高尾『どっちも、だけど』




グスッと涙目で見つめてくる和成が何故だかあの黄色のワンコに見えてきた....錯覚か？




『ん～、ダブルは出来ないけど、一緒にいるってことなら可能よ』




高尾『え？』




立花『お姉様、まさか...』




『そ、私が秀徳のマネをやればいいのy』




火神『んなもん却下だ却下！！！！』



『大我、人の話は最後まで聞けとあれほど言ったでしょうが！』



火神『んなことより、俺は絶対に嫌だからな！』



今にも和成に食ってかかりそうな大我の腕を掴む



『いいじゃない、秀徳さんにはマネいないんだし、少しでも力になれるじゃない』




火神『てめぇは俺らのマネだろうが！！』




『もう、何をそんなに怒ってるの？まさか嫉妬でもした？』




図星だったのか耳まで真っ赤にしてそっぽを向いてしまった



火神『わりぃかよ...///』




『嬉しいけど、貴方の事はこれからでも毎日見てあげれるんだから、この合宿中くらいならいいでしょ？』




立花『お姉様、私はお姉様がいないのは寂しいですが、お姉様が望むなら私は賛成です』




『ありがとう光、誠凛のことは宜しくね♪』




火神『....分かった、でも飯の時はこっちに戻ってこいよ！』




『ありがとう、優しい大我』



チュッと大我の頬にキスをし、和成の手を掴んで歩き出した






(零蘭ちゃんやっぱ最高///)



(フフっ、こうすれば一緒にいられるでしょ？)


(おう！お陰で超ヤル気出た♪)


(よかった♪さて、リコさんに報告♪)