白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第12章 ★夏合宿★
立花『....さまっ!お姉様っ!起きてください』
『ん~?もう、朝?』
立花『はい、朝ご飯の準備の時間ですよ?』
『あ~、そうだった....2校分あるんだった』
眠たい目を擦り、手早く身支度を済ませる
それにしても、夢の中に彼が出てくるなんて
きっと冬には嫌でも会うんでしょうね....
会いたいような、会いたくないような
でも彼ともう一人、敦とちゃんと話さなきゃね
彼等に犯した罪を償うためにも
高尾『零蘭ちゃん、あっそびましょ♪』
『ウグッ...!和成、会って早々タックルは勘弁して』
ちょっと、腰折れてないかな?
まったく涼太といい、和成といい
飛び付いてくるのは止めてほしいわ
私の体がもたない(--;)
『もう、腰から離れてよ!作業できないでしょ?』
それでも離れない和成、だが急に現れた手がその首根っこを掴み、ベリッと引き剥がした
高尾『おぉ!?ちょ、離してくださいよ宮地さん!!』
宮地『うるせぇ!!他校のマネに迷惑かけんな!焼くぞ!!』
や、焼く...ずいぶん恐ろしいことを言う先輩だ
『宮地さん、剥がしてくれてありがとうございます♪でも、和成を焼かないで下さいね?(ニコッ)』
宮地『お、おう///』
高尾『ブ~( ・ε・)』
むくれる和成にクスクス笑いながら、その頭を撫でてやる
高尾『ちょ、零蘭ちゃん!?』
『もう少しでできるから、待っててくれる?』
高尾『うん...』
『ありがとう♪では宮地さん、和成のことお任せしていいですか?』
宮地『分かった、朝飯頼むな。おら高尾!席に座んぞ!!』
ズルズルと引っ張っていく宮地さんに和成を預け、私は出来るだけ早く準備を開始した
(高尾、お前あの子の事どう思ってんだ?)
(どうって、勿論好きっすけど?)
(だったら尚更迷惑かけんなよ、嫌われるぞ?)
(寧ろ嫌われるがいいのだよ)
(真ちゃんおはよ、あと酷い)
(あぁ、おはよう)