白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第25章 ★赤色王者の猛攻★
図星を突かれたのか、根武谷達は何も言えずに顔を俯かせる
赤司『だがもし負けたら好きなだけ僕を非難しろ。敗因は僕の今のゴールだ。全責任を負って速やかに退部する...そして罪を償う証として
両の眼をくり抜いて、お前達に差し出そう』
『『『!!!??』』』
葉山『何言ってんだよ赤司!そこまですることねえだろ!』
赤司『負けたらの話だ、勝てば問題ない。心配などしていない、何故なら僕は確信している。お前達がいて負けるはずがない』
先程までの険しい表情とは一変して、穏やかな顔を見せる赤司だったが、その眼の奥には狂気が鈍く渦巻いていた
高尾『(おいおい部活のスポーツだぜ。マジで眼なんかくり抜くわけねーだろ!!なのになんだよ今の他の奴らのリアクションは!)』
火神『(信じらんねぇけど...赤司ならやりかねねぇ。そういう危うさが奴にはある)』
以前開会式で自身をハサミで襲おうとした赤司の行動を思いだし、火神の頬には冷や汗が流れる
『(あの狂気を帯びた瞳...やっぱり怖くてたまらない...)』
木吉『どちらにしろ、鼓舞としての効果は絶大だったようだ。洛山の選手達の顔つきが変わった』
赤司の言葉に冷静さを取り戻した洛山は、着実に点を決め点差を突き放す
だが秀徳にはまだ高尾・緑間による空中装填式3Pという技があるため、チーム内の勝機を望みは消えずにいた
そんな中緑間と対峙する赤司は妖しい笑みを浮かべる
赤司『残念だが、この試合はもう終わる...宣言しよう。お前はもう、ボールに触れることすら出来ない』
緑間『なん、だと...!?』
突然告げられた赤司の宣言に、秀徳選手は驚きが隠せずにいた。緑間は驚きながも冷静に反論した
緑間『不可能なのだよ赤司。例えお前の天帝の眼でも、俺達のシュートは止められない』
赤司『確かにバスケットにおいて高さは重要なファクターだ。一見絶対に止められない。だが教えてやろう...絶対は僕だ、僕には先が全て見えている。それを変えるなど容易いことだ』
試合時間残り四分を切り、ボールをキープする秀徳。その動きは先程の激しい攻めと違い、慎重な運びを見せる