白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第12章 ★夏合宿★
引っ張られるように歩きながら、私達は外へと出た
暗く、月明かりだけの海がまた綺麗
すると急に立ち止まり、手を離される
『どうしたの?真太郎、何だか余裕がないわね?』
緑間『お前は、誰にでも触らさせ過ぎなのだよ』
『嫉妬かしら?でも誰でもじゃないわよ?』
緑間『少なくとも、高尾との接触が多くなっているだろ。青峰との試合の後も会ったそうだな...酷く喜んでいた』
『あの時は偶然会っただけよ...それに先日は貴方と一緒にいたじゃない。あれだけじゃ足りない?』
緑間『あぁ...もっと共にいたい。俺は、』
目の前が真っ暗になり、真太郎の匂いに包まれる
抱き締められてる...
緑間『お前に触れてくる俺以外の全てに、嫉妬する』
『嬉しいわ...でもこれは貴方も了承してくれたはずよ?あの言葉は嘘?』
緑間『違う...』
『なら良いわよね?....でも、貴方の言うことももっともだわ...ごめんなさい』
緑間『何度も言うが、俺にはお前しかいない』
『真太郎....』
緑間『今は、俺のことだけ考えて欲しいのだよ』
『うん、分かった....じゃあ真太郎、手出して?』
素直に差し出された手を掴み、指を絡める
緑間『っ///』
『暫く歩こ?私、夜の海のデートがしたいんだ♪』
緑間『あぁ、お前がそう望むなら』
フッと笑いながら繋いだ手にキスを落とす
そして私達は静かな夜のなか、二人だけの時間を過ごした
帰ってきたときには既にリコさんと光は布団にくるまっていた
ありゃ~、私最後か
二人を起こさないように布団を敷き、直ぐに目を閉じた
"零蘭...."
誰.....?
"僕だ...."
あぁ、貴方なのね征十郎....
"忘れるな、お前は僕のものだ"
悪いけど、私は一人に縛られる女じゃないわ
"いや、お前はいずれ僕だけのものになる。これは絶対だ....."
征十郎、貴方はどうして....