白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第11章 ★小悪魔の実力★
[緑間真太郎]
『私から、離れないで.....』
そう言った直後、零蘭は寝てしまった
零蘭の体を清め、ベッドに共に横になる
久しぶりに抱いた彼女の体は気のせいか去年よりも細くなった気がする
恐らく無理をしているに違いない....中学の時から練習メニューなどを夜遅くまで考えていた零蘭だ。誠凛でも同じことをやっているのだろう
緑間『お前は、いつ見ても美しい....』
そっと頬に手を滑らせるとくすぐったいのか「ん~…」と唸りその直後幸せそうに笑う
この笑顔を奪ったのは紛れもなく俺達だ....
あのいつも俺達を優しく見守り支えてくれた彼女を傷つけ、失望させてしまった
零蘭....お前は俺達に対して罪を犯してしまったと嘆いているが、本当の罪人は俺達なのだよ....
それは一生かけても償わなくてはいけない....これからも、お前のそばで償わせてくれ
緑間『零蘭.....』
眠る愛しい彼女にキスを落とし、俺も目を閉じた
[No side]
『ん....あれ?もう朝...』
目を擦りながら上半身を起こすと、視界の端に愛しい緑が眠っていることに気づく
『あらあら、帰らずに寝てしまったの?』
悪い子、とその額に触れるだけのキスを送る
緑間『.....ん、零蘭、か?』
『そうだよ、おはよ真太郎.....ところで、貴方親御さんにはちゃんと言ってこっちに来たの?』
緑間『あぁ...そこは言っておいてある』
『そう、よかった....』
緑間『零蘭、今何時だかわかるか?』
『えっとね、もうすぐ5時ってところかしら?』
緑間『そうか』
『送らせるわ。朝御飯も食べていって』
緑間『あぁ、ありがとう....』