白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第10章 ★苦手なヒト★
次の日の部活
予想通り木吉さんは部活に顔を出した
何故かユニフォームを着て...
天然なのかな...
私は過去の事もあり目を合わせることが出来なかった
それよりも、更に大変なことが起きていた
大輝に負けた事で大我がまた一人でプレーしようとしてチームで独断で動いていた
テツヤとのペア感も見られない
前途多難である
すると木吉さんが大我にスタメンの座をかけて1on1
結果は大我の勝ち
そのまま大我は帰っていってしまった
リコ『今日の練習は終わりよ』
木吉『なぁ、白崎』
『(ビクッ)は、はい』
木吉『一緒に帰らないか?』
『え、あ、はい...』
黒子『零蘭さん、大丈夫ですか?』
『えぇ、大丈夫よ』
少しの緊張が胸を締め付けていく
帰り道、木吉さんと私は暗い夜道を歩いていた
異様なまでの静けさに少しだけ足がすくむ
木吉『白崎、あの時は悪かったな』
『え?』
木吉『気に触ることを言っただろ?ずっと謝りたかったんだ』
『いえ、私の方こそすいませんでした...元々違反な事をした私が悪かったんで』
木吉『...思ったよりも、優しいんだな』
『失礼じゃないですか?』
木吉『ああ、すまんすまん』
頭に重みを感じる....大きな手で頭をなで回され、不思議と緊張していた心が落ち着いていく。
『あの、膝大丈夫なんですか?』
木吉『知ってたのか...まぁ、大丈夫だ』
ニッコリと笑う木吉さん
ウソつき.......
顔では騙せても私には分かる、見える
貴方は今年で限界を迎える
だったら、
『あの時は敵でしたが、今は仲間です。しっかりケアとサポートさせていただきます』
木吉『おう!よろしくな♪』
再び撫でられ、私は苦笑しながらもされるがままにしていた
(あ、それとな)
(はい....?)
(今の下ろしてるのも可愛いが、あの時のポニーテールも良かったぞ♪)
(はい!?)