白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第10章 ★苦手なヒト★
その後のプレーは不調が続いた。理由は分かってる、バレた事と彼が周りにバラす事を恐れた。
『(バレちゃった。まぁ仕方ないか..髪長いし..周りに聞こえてないか心配だわ)』
木吉『行くぞ!!』
『っ、ちっ!!』
彼と対峙する度、不安が脳裏にちらつき体が鈍った。それを分かっているかのように、彼は私を抜き去る。
青峰『おい零蘭!どうしたんだよ』
『ごめん....』
木吉『....』
静かに苛立ちが募る中、彼は再び話しかけてきた。
木吉『なぁ、どうして試合に』
『貴方がうちの選手の気に触ること言ったからその制裁。こっちの主将からも、ぜひとも出てほしいって言われたしね』
木吉『ってことは、随分ナメられた訳だな』
『なに??』
木吉『帝光は、女の子を出しても俺達に勝てると思ってるって事だろ?』
『っ、あの子達を悪人ように言うなっ!!』
木吉『っとと...』
『はあっ!!』
ガンッ!!!
ピピィー!!
『ナメてる?いいえ、出たのは私の我が儘よ...そんな風に彼等をナメてるだとかほざくと、喰い千切るわよ』
木吉『っ....』
『そういえば、確か貴方はチームを守るとかなんとか言ってたわね...だったら、本当にそれが出来るか私が試してあげる』
ピピィー!!!
審判『試合終了!!』
『最後は敦に返り討ちにあっちゃったわね?何も守れなかった気持ちはどう?これからは、気安く守るなんて言わないことね』
『あ~っ、あんな事言っちゃったから木吉さん怒ってるよね~(涙)』
彼等を思うと人が変わる...私の悪い癖だ
これでは才能の開花した彼等よりよっぽど酷い性格だ
彼の言ったことは間違いではない...悪いのは常識やぶりの私だ
でも折角出してくれた征十郎達を否定するようなことを言われるのは許せなかった
にしても、あのヒトを敵にまわすと調子が狂う。変な理由だけど、私は木吉さんが苦手だ
家に入り、ベッドに横になる
てことは、明日から木吉さんいるってことじゃない。ここらを期に、謝らないと....
木吉ファンの皆さんごめんなさいです