白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第9章 ★青との対決・学んだ敗北★
突然の背後からの声に振り向くと、既にユニフォーム姿の青峰が立っていた
『大、輝....』
青峰『見てろ、この試合は俺が勝つ』
頭を一撫ですると、2Qの残り30秒で試合に参加した
軽く1本決めようとしたが、何とか火神と黒子の連携でそれを阻止する
2Q終了
インターバルのアナウンスに、控え室へ戻る
控え室ではリコの元気な声が控え室に響く
リコ『みんな前半お疲れさま!後半の逆転に向けてエネルギー補給よ!はい、レモンのハチミツ漬け!』
リコが出したのは、レモンを丸ごとハチミツ漬けにしたもの
それを見た選手組は速攻に零蘭のもとへ群がる
日向『白崎っ!!持ってきてねえか!?』
『安心してくださいな、ちゃんと持ってきてますよ♪』
鞄からタッパを取りだし、綺麗に切られたレモンのハチミツ漬けを差し出すと、直ぐ様口に放り込んだ
小金井『零蘭がいてくれて良かった~(涙)』
伊月『いいお嫁さんになれるな』
『クスッ、なら伊月先輩がもらってくれますか?(ボソッ)』
伊月『フッ、もらうに決まってるだろ?』
リコ『コラァァァア!!好き嫌いせずにこっちも食いやがれぇぇぇ!!!』
レモン(丸ごと)を投げつけるリコを慰めていると、黒子が静かに口を開いた
黒子『後半もこのまま出してもらえませんか』
リコは驚いた顔をする...無理もない、ミスディレクションは一試合フルでは使えない
零蘭の目から見ても2Qまで出続けた黒子のミスディレクションは効果が落ちてきている
黒子『どうしても、青峰くんに勝ちたいんです』
真っ直ぐ、リコと零蘭の目を見て言う黒子に、火神は先程のレモンを丸ごと口に突っ込んだ
火神『いーから食って引っ込めよバカ...バスケは一人でやるもんじゃねーって言ったのお前だろ、任せとけ』
リコは火神の言葉に決心したようで、後半からの指示をする...黒子は一度下げた
『問題は大輝です...決して油断しないように』
再度奮起し、気合いを入れ直すために円陣を
組んだ
日向『てめぇら絶対ぇ勝つぞ!誠凛ーファイッ!』
『『『『オォーッッ!!!』』』』