• テキストサイズ

白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第2章 ★逃避行の先の出会い★




実は私も、もう日本に戻らなくてはいけないのだ



四月からは高校生になり、バスケを続けるという赤い彼との約束を守るためにも...



幸い高校は推薦を貰って早めに決まっていて、入学準備も朔夜にやってもらったので、こうしてギリギリまでアメリカにいることができたのだ



それでも、辰也と別れるのは寂しい....


でも彼も少ししたら日本に来ると言っていたので、ほんの数ヵ月会えなくなるだけだ



氷室『離れたくないな...』

『仕方ないことよ..でも辰也も日本に来るのだから、ちょっとの間だけじゃない』

氷室『レイラは寂しくないのかい?』

『寂しいに決まってるじゃない...でも互いにバスケをしていれば会えるわ』

氷室『俺は、君に出会ってからこんなにも手放したくないものがあったなんて知らなかったよ...それがとても大切なことだってことも...全部君のお陰なんだ』

『辰也...嬉しいわ、そんな風に言ってくれるなんて...でも私も同じよ?絶望の縁に立っていた私を救ってくれたのは貴方達なんだから』


辰也は私と正面に向き直ると真っ直ぐに見つめ、手を伸ばしてきたかと思うと頬を撫でる。複雑そうな笑みと共に


氷室『達、か...まったく、タイガが羨ましいよ。君とは高校でも一緒なんだからね』

『それは、嫉妬として受けとればいいかしら?』

氷室『あぁ、俺は君が思っている以上に嫉妬深いし、独占欲も強いんだ...こんなに人を愛しく思ったのは初めてだよ』

『私も貴方達に会えて、愛というものを改めて理解できたわ...』

氷室『(ムッ...)また、達と言ったね...気を付けるんだよ、タイガだって君のことが好きなんだ...そんなんじゃ、いつ食べられるか....』


すると何かを思い付いたのか、私を横抱きにしてベッドへと歩き出した


そしてその上に降ろされると急に押し倒され上に跨がれる


これは、ちょっとマズイパターン!?


『た、辰也?まさか、』

氷室『しばらく会えなくなるんだ...お願いだよ』



そんな悲しそうな顔しないでよ....


逆らえなくなるじゃない...



『分かったよ....』








/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp