白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第2章 ★逃避行の先の出会い★
夕方になり、荷物をまとめる手を休める
『辰也、そろそろ休憩にしましょうか』
氷室『おっと、もう夕方かい?早いね』
『今日はバスケしなくて良いの?』
氷室『レイラと一緒にいる方が俺にとっては大事だからね』
『あら、毎日バスケしないとダメな体だと思っていたけど?』
氷室『まあ間違いではないね...でも俺は
レイラがいないとダメな体になってることは確実だよ...』
私を優しく抱きしめ耳元で囁く彼の声は、毒のようにじんわりと私を侵していく
そのまま私を押し倒し首筋にキスを落とす
『辰也、今はダメよ?』
氷室『(´・ω・`)』←
『そんな顔してもダーメ。休憩しないと』
氷室『分かったよ...なら、せめて膝枕してくれないかい?』
『はいはい(笑)』
ソファに座ると、隣に寝転がり頭を膝にのせてくる
優しく頭を撫でてやると嬉しそうに擦り寄ってくる
そんな姿が猫のようで可愛くてつい笑ってしまった
ここに来てから私は随分笑うようになったと思う
それはストバスの皆のお陰もあるし、何より一番は私を愛してくれる辰也と大我の二人のお陰だろう....
落ち込んで、荒んでいた私の心が彼らといるときは晴れやかなものになっていた。きっと思いっきりバスケを楽しめるからだろう
氷室『今日、泊まっていってもいいかい?』
『フフッ、いいわよ♪』
夕食を済ませ、シャワーを浴びて、今は辰也に髪を乾かしてもらっている
ドライヤーの熱と彼の大きな手が気持ちよくてついうとうとしてしまう
氷室『レイラ、終わったよ?』
『ん、ありがと』
氷室『はぁ....』
突然辰也は後ろから私を抱きしめ肩に顔を埋める
『どうしたの?』
氷室『だって、明日の今頃にはもういないんだろ?』
『そう、だね』