白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第7章 ★勉強会★
〔白崎零蘭〕
伊月先輩が私のことに好意を抱いてることぐらい一目でわかってた
だから私はわざと自分の素性を明かした上でキスを迫った
これなら大概見た目だけの人は私の素性の醜さに愛など消え失せて逃げていく
でも彼等はそれでも私を好きだと言ってくれた...私を見た目じゃなくて心までを...
だから私もその愛に応える
でも伊月先輩はそうじゃない...真面目な方だもの....
そんなの間違ってるって、すぐに私を押し退け逃げていくはず....
だと思った
唇に伝わった熱がそれを否定する
思いがけない展開に思わず体が逃げてしまう...でも先輩は逃げられないように私を抱き込みさっきとは違う食むようなキスをする
それなら、と思いそっと口を少しだけ開けてみる
案の定、先輩の熱い舌が口内に入ってきて中を侵す....
それにしても、舌使い上手すぎっ....
頭がクラクラして体が痺れてきて首に回した腕が離れていく
咄嗟に先輩が支えてくれる
伊月『っ、はぁ...零蘭、大丈夫か?』
『っあ、名前...』
伊月『零蘭って呼ばせてほしい...良いだろ?』
彼に名前を呼ばれただけ、それなのに心地よい
『はい...なら私も、俊先輩...』
伊月『っ///』
『俊先輩、あの、抱き締めてくれませんか?』
伊月『あ、ああ...これでいいか?』
俊先輩に抱き締められ、温もりに体を委ねる
『落ち着きます...』
伊月『頭、撫でてもいいか?』
『お願いします...』
優しく、大きな手がゆっくりと頭を滑る
伊月『好きだよ...零蘭』
『....私もです..と言いたいところですが、まだ俊先輩の事を知らなさすぎなので、これから知っていかせていただきます』
伊月『あぁ、俺も零蘭のこと、もっと知っていくから..』
(それで、キセキや火神とはどこまでしたんだ?)
(するとこまでしましたよ)
(む、そうか...)
(なんですか?シたいんですか?)
(いや///)