• テキストサイズ

白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第25章 ★赤色王者の猛攻★




流れの悪さを変えようと高尾が自らドリブルで進み、ゴールへとボールを放るが、後ろから追い付いてきた実渕によってカットされる


実渕『ちょっと~私らのことも忘れてもらっちゃ困るわよ?』

高尾『ぐっ....!!』


弾かれたボールは根武谷から赤司へと渡り、その目の前に緑間が立ち塞がる


緑間『赤司っ...!!』

赤司『真太郎、お前は強い...だが負ける。キセキの世代を従えていたのは誰だと思っている。例えお前達でも、僕に逆らうことなど出来はしない』


緑間をアンクルブレイクでかわすと、そのまま点を決め、71対51という点差にまで広がった


火神『決まった...か?』

黒子『いえ...』



高尾『ほら...真ちゃん』


赤司に倒されてから、立ち上がらずに座り込む緑間に、そっと高尾が手を差しのべる。だが二人の表情は重く暗い


そんな二人に一つの影が横切ると、緑間の頭を後ろからバシッと叩く


宮地『いつまで座ってんだバカ、眼鏡割んぞ』

木村『おい!あの字が読めねーのか?シャキッとしろや!』


木村が指す先には秀徳陣営の観客席。そこの横断幕に掲げられている"不撓不屈"の文字が大きく存在を放つ


更に観客席からは一年二人への応援の声がが次々とあげられている


大坪『緑間、高尾。諦めるな、まだ時間はある、まずは一本だ!!』


そう言って高尾へとボールを託し、三年生達はそれぞれの場所へと戻る。そんな三人の背を見つめながら、高尾がポツリと問いかける


高尾『...なあ真ちゃん。宮地さんってホント怖かったよな~練習中』

緑間『そうだな...』

高尾『大坪さんも真面目で厳しい人だったし、ただでさえキツイ練習なのに一切手抜きなし。合宿とか死ぬかと思ったし、何度も吐いてさ~。あーでも木村さんの差し入れのスイカはマジで美味かったな~』

緑間『...そうだな』

高尾『思い返せば返すほど、ホントつくづく...




あの人達ともっとバスケ、やっててえなぁ~...』


緑間『....そうだな』




火神『黒子?』

黒子『まだ勝負は分かりません。何故なら、緑間君達はまだ、諦めていません』

『瞳の闘志は、まだ生きてるからね...何か始めるわ』






緑間『行くぞ高尾』

高尾『おーよ』

緑間『とっておきを、見せてやる』



/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp