白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第25章 ★赤色王者の猛攻★
少しでも点を稼ごうと緑間へボールが集中する。そのために先程使ったスクリーンで緑間をフリーにさせようとするが、赤司の眼は死角に入ってきたスクリーンの位置すら見抜き、軽やかに交わして緑間のマークを緩めない
ボールは渡ったものの、シュート体制に入れずにいると、それを見兼ねた高尾がパスを要求。それに応じ、ボールをパスしようとしたところで、それをフェイクとして扱い、シュート体制に入った
だがそれも見抜かれ、シュート体制に入った時点でボールをカットされる
立花『お姉様、これはどういう...?』
『トリプルスレット...って教えたの覚えてる?』
立花『はい、確かバスケの基本姿勢。シュート・ドリブル・パスといった全ての動作に備えた状態ですよね?』
『上出来。バスケ選手はどんなに早く動いてても次の動作にその姿勢に入るの。その一瞬を征十郎の眼は見逃さずついてくる』
赤司を止めようと宮地・木村の三年二人がゴール前で立ちはだかる
赤司『退いてもらおうか...』
木村『はいそうですかなんて言うわけねぇだろ!』
宮地『調子に乗んなよ一年坊主!』
だがそんな二人は、先程の高尾と同様に、ドリブルによる体重バランスの崩されによって転ばされた
赤司『いいや、僕の命令は絶対だ』
黒子『零蘭さん、あれは...』
『アンクルブレイク。高い技術を持つ高速ドリブラーが相手の足を崩し転ばせる技よ。相手の軸足に重心が乗った瞬間に切り返した時のみ起こせる現象。先が視える征十郎の眼はそれを容易く引き起こす....元々は私が得意にしてた技だったんだけどね』
黒子『確かに、中学の頃よく使ってましたね』
『征十郎、まさかあの眼と組み合わせてくるなんて
天帝の眼(エンペラーアイ)』
紫原『あの眼がある限り、赤ちんが負けることは少なくとも俺には考えられないかな』
火神『(秀徳がまるで子供扱い...これが赤司征十郎...!!)』
高尾『(くっそ、真ちゃんがあそこまで手も足も出ないなんて信じらんねー!!こうなったら俺が直接...!!)』