白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第4章 ★黄色との再会★
『怒ったりとかはしなかったの?』
黄瀬『怒る?俺が零蘭っちに怒るなんて、嫉妬したときとかだけっすよ♪』
『っ、じゃあ、部活来なくなった時は?』
黄瀬『その時も、焦りだったっすね....俺達のせいで来なくなった...もう愛してくれてないのかな?ってね...皆だって同じ考えだったんすよ?お陰でやる気出ないやつ続出(笑)』
まぁ、俺もなんすけどね、と笑いながら抱き締める力を強めてくる
少し苦しいけど、彼等の心の痛みに比べれば小さすぎるくらいだ
黄瀬『零蘭っちがしたことは間違いじゃなかったっすよ。でもそれによって俺達が零蘭っちを嫌うなんて事は、絶対ない』
『っ、じゃあ...また愛してくれる?』
黄瀬『何当たり前なこと言ってんすか?寧ろ、俺達がお願いしたいっす』
涼太は顔をグッと寄せて額をくっつけ、今にも唇が触れそうなまでに近づいた
『りょ、涼太///』
黄瀬『零蘭っち、これからも俺を、俺達を愛してください』
真剣な黄色の目に鼓動がひどく高鳴る
やっぱりダメね、いつまでたっても彼等を愛することは止められそうにもない
『うん、愛してあげる....っん』
柔らかい唇が食むように口を塞いでくる
甘くて、懐かしくて、溶けてしまいそうな
涼太...好きよ....
黄瀬『良かった...愛してる、零蘭..』
『あだ名なし?』
黄瀬『今だけ、ね?』
『クスッ、随分と可愛いワンちゃんに育ったじゃない...』
黄瀬『まだワンちゃん言うんすか?(笑)』
『ええ♪』
黄瀬『わかったっすよ、なら俺は
一生零蘭っちの犬でいい....』
首もとに顔を埋めたかと思うと、そこを舐め始めた
『んっ、くすぐったいよ』
黄瀬『ん、零蘭っちはやっぱり甘いっすね』
『もうっ、ほら電車で帰らなきゃ。行くよ?』
黄瀬『え~!まだいたいのに』
『神奈川なんだから意外と遠いでしょ?』
黄瀬『わかったっす(むう....)』