白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第23章 ★紫色との大戦★
小金井『え!?ちょ、マジかよ木吉!?』
木吉『あぁ。最後の2分、いや1分でいい。なんとか俺を動けるようにしてくれ』
小金井『もう一度出るつもりかよ!?いくらなんでもそんな無茶は』
リコ『....分かったわ』
木吉『いいのか、リコ』
リコ『何言ってんのよ、どうせ止めても無理矢理出る気でしょーが』
そう言いながらベンチを立ち、準備のために袖を捲り髪を結ぶ。覚悟を決めたリコの目は、そのまま零蘭へと向けられる。
リコ『良いわね?零蘭ちゃん』
『....はぁ。頑固な人ですね、もう。良いですよ、ただし膝の悪化は許しません。危ないと思ったら戻しますからね。リコさん、木吉先輩をお願いします』
リコ『うん。てわけで3分だけ指揮を任せるわ。出来るわよね?』
『勿論』
笑顔で答えた零蘭にリコは頷いて返すと、木吉を連れコートを後にする。
小金井『白崎お前指揮任せるって、大丈夫か?』
『はい、中学で経験はあるので。ただ、通じるかどうかは彼ら次第です。(それに、大我の作戦...私にはどうも...)』
福井からのパスを受けた紫原は、後ろからのアリウープを決める。止めに入った火神をもろともせず吹き飛ばした。
黒子のシュートがなんとか決まると、ステルス・オールコート・マンツーマンで陽泉を迎え撃つ。だが陽泉は氷室と火神を1対1にさせれ陣形に出た。
火神『行かすかよ!!』
氷室『やってみな、やれるもんならな!』
今までよりも質の高いフェイクとスピードで鮮やかに火神をかわす
紫原『!!室ちんストップ!!』
氷室『!!』
紫原の声に反応し咄嗟にボールを下げる。間一髪、そこにはスティールを狙う黒子がいつの間にか目の前で手を伸ばしていたのだ。
間が空いた為、誠凛は追い付き再び火神を中心にした2ー3ゾーンを展開。だがその光景に氷室は一人怒りのオーラを全身に纏わせていた。
氷室『(どうやら本気で中を一人で守るつもりらしいなタイガ。無茶な所は相変わらずだ、だが!そんなものは勇敢とは言わない、なめてるっつーんだよ!!!)』