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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第23章 ★紫色との大戦★






少年は問う。バスケとは才ある者が制するのではないか。


少女は答える。才は確かに有益。だが才だけでなく、それに匹敵する無限の努力が真に制する。


少年は問う。汝には才があるゆえにそのような綺麗事が言えるのでは?と。


少女は、その問いに答えることはなかった。







WC四回戦、遂に誠凛と陽泉の戦いが始まろうとしていた。



リコ『分かってると思うけど、今日の相手は桐皇と同じかそれ以上...生半可な手は通用しないわ、スタメンは最大化力の五人!全開スタートで行くわよ!』


日向『...よっしゃ!!』


木吉『ちょっとカタいぞ日向、楽しんでこーぜ』


日向『わってるよ!』


伊月『特訓の成果も期待してるぜ二人とも!』


火神『トーゼン!』


黒子『ばっちしです』


伊月『期待していきたいな、ってね!』


火神『気ぃ抜けるんでダジャレはやめろ、です』


伊月『え』


日向『行くぞ誠凛、ファイ!』


『『『『おぉ!!!!』』』』


いつもの円陣を組み、気合いの掛け声が入る。そこへちょうど対戦相手である陽泉高校が入場した。インサイドの3人が全員2メートル越えという規格外の迫力に改めて驚愕した。


紫原『(はぁ...めんど。あ、白ちんだ....)』


『(敦....)』


同タイミングで目が合った二人だったが、互いに手を振るなどはせず、しばらく見つめ合った後何事もなかったように互いに視線を反らした。


立花『あの、お姉様。今の紫原くんって人が』


『えぇ、私の大事な幼馴染。まさか彼と戦う日が来るなんて思いもしなかったわ』







?『それではこれより、WC準々決勝第2試合、誠凛高校対陽泉高校の試合を始めます!礼!!』


『『『『よろしくお願いします!!!』』』』


両校がポジションに付く中、日向は握手を交わした相手の主将である岡村の威圧感に圧され、一方ではマッチアップを行う紫原と木吉、互いのマークに付く火神と氷室が対峙していた。


様々な想いが交錯する中、いよいよボールが高く投げ出される。


試合開始!!







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