白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第22章 ★火神の師匠★
零蘭と緑間は今あったことを全て伝えた。それを聞いた高尾は目を見開き、信じられないと言わんばかりに唖然とした。
緑間『つまりお前は零蘭のそれにあてられて気が狂っていたのだよ。軽く言えば欲情していた』
『私のせいね、ごめんなさい』
緑間『零蘭、お前のそれはどうにかならないのか?中学でも大変だっただろう?』
『そうなんだけどね、私自身無意識に出してしまうから、抑えようがなくて』
緑間『知らない奴があてられて、襲われでもしたら....普段だったら、俺は側にいてやれない。お前を守ってやれないのだよ』
『真太郎....』
高尾『零蘭ちゃん、ごめんな?最近、会えてなかったからさ...俺多分それもあって暴走したんだと思う。でも、今会えたから...嬉しい』
『和成...私も会えて嬉しいわ。久しぶりの貴方の温もり...はぁ、あったかい』
零蘭を再び抱きしめたが、今度は優しく壊れ物を扱うように。その優しい抱擁に目を閉じて委ねると、不意に唇に温かな感触を感じた
『んっ...///』
高尾『可愛い...試合の疲れ吹っ飛ぶわ~』
緑間『おい、いつまで抱き合っている。さっさと離れろ高尾』
高尾『こっわ~wwホントは嫌だけど、真ちゃんの顔が怖ぇから我慢しますか』
高尾が離すと同時に今度は緑間が零蘭を引き寄せ、腕に閉じ込める
高尾『うっわずりぃ~よ』
緑間『黙れ。さっきも言っただろう、お前だけのものではないと』
『意外に嫉妬深いのよね、真太郎は』
緑間『嫌か...?』
心なしかシュンとしている緑間を可愛いなぁと思いながら笑みを浮かべる
『いいえ、好きよ。昔からそんな貴方が好きなの』
高尾『なぁなぁ零蘭ちゃん、俺は?』
『ふふっ、そうね。勿論好きよ?真太郎の次くらいに』
高尾『!!へぇ~、んじゃ俺もっとアタックしねぇーとな』
緑間『(ズルい女だな...確かに付き合いは俺の方が長いから当たり前かもしれんが。普段は平等に愛する零蘭が他と比べる、ということはもっと自分に惚れさせたい。高尾の事を気に入っているのか...)』
面白くない...そう伝えるかのように、緑間は抱きしめる力を僅かに強めた