白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第22章 ★火神の師匠★
〔零蘭side〕
どういう関係、ね....。確かに、私達の関係は言葉では表せない。
だってそれは余りにも不確定で、歪んでいて、甘美なモノ。他者からは認められず、穢れていると思われても、私達はそれに引き込まれ甘受してしまう。そんな関係に名前なんてあるのかしら?
『なんでしょう....?そこに名前があればどれだけ楽か...アレックスさん、気づいてしまったんですね?私と彼らの間にあるものを』
アレックス『薄々とは。二人がよくお前の話をしてくれてたけど、どうしても違和感があってな』
『どう思います?私と彼ら』
さあて、何を言われるか。間違ってる、二人に近づくな、とかかしら?
アレックス『ん~。まぁ、人の恋路に茶々入れるのもあれだけどな』
『え?』
アレックス『レイラは半端な気持ちでアイツらに接してる訳じゃないんだろ?』
『勿論です、ハッキリと言えます。私は彼らを愛してる。彼らが私を好きでいてくれる限り、それは絶対に揺るぎません』
アレックス『なら、まぁ。いいんじゃないか?若いんだし、色んな経験しておいた方が』
『アレックスさん....』
アレックス『レイラが真剣に考えてるの分かったからな。二人の事、頼む』
『....はい』
良かった....正直、否定されると思ってた。大切な教え子二人。我が子も同然だ。そんな二人が他にも男を作ってる女に執着なんてしてたら引き離すだろうし。
でも、この人は違った。目を見て、私の思いを分かってくれた。
アレックス『まぁ、寧ろ心配なのはレイラなんだけどな』
『何故ですか?』
アレックス『話を聞くにアイツらかなりお前に夢中だからな、レイラの体がもつか心配でな』
『え....///』
アレックス『だって二人とシた事あるんだろ?(ニヤニヤ)』
『いや、その...///』
突然のことに自分の顔が赤くなっていくのが分かる。そんな私をからかいの表情で見つめるアレックスさん。
アレックス『結構激しいんじゃねぇか?』
『もうっ.....///やめてください///』
伊月『零蘭』
『俊、先輩?どうしてここに』