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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第22章 ★火神の師匠★





〔実渕side〕



零蘭を送り届け、ホテルへの帰り道。私はあの子の事ばかり考えてた




あの子の声、仕草、表情。全部が可愛すぎて聞いてたよりもずっと良い子だった


もっと近づきたくて、名前で呼んで欲しいあまりに少し意地悪しちゃったけど、あの子はちゃんと呼んでくれた


".....玲央"


自分から言わせたのに、いざあの子に呼ばれたとき私は固まった。なんかこう、色々くるものがあって....嬉しくて...名前を呼ばれてこんな気持ちになったのなんて初めて



そのあとの会話も楽しくて、あの子がいかに征ちゃんや誠凛の選手達を思ってるのか分かったわ。とても優しい子ね...一生懸命で、自分よりも選手を思う愛に溢れた子。征ちゃんは勿論、きっと誠凛にも愛されてるのね。益々愛おしさが溢れて.....それで



実渕『やっちゃった.....』



さっきあの子に触れた自分の唇を触る。もっと一緒にいたくて思わず手を掴んじゃった...


それだけじゃなく本当はその後抱き締めるだけだったのに、華奢な小さな体に、あの子からする花の良い香りと、体を離した一瞬に見た私を見つめる上目遣いの表情。


気がついた時にはもうキスした後だった....柔らかくて、クセになりそう。後少し離すのが遅かったらどうなってたか


私ったら....今すごいドキドキしてる





ホテルに帰った後も、シャワーを浴びた後も、あの子の事が離れなくて...一晩眠れば変わるかもしれないとも思ったけどそれはないわね。きっと一瞬の思いじゃないもの


赤司『玲央、お帰り。外に行っていたようだな』


実渕『ただいま征ちゃん♪ちょっと散歩がてらね』


赤司『何か良い事でもあったのか?酷く楽しそうだが』


実渕『ええ、良い出会いをしたの私』









ごめんなさい征ちゃん....私、貴方の恋を応援できないみたい





私、零蘭が欲しいわ....




























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