白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第3章 ★入学・誠凛高校★
体育館に着き、練習着に着替えると言って更衣室に入っていった黒子を見送る
『よし...始めるか』
急に腕捲りをし、倉庫からモップを取り出し始める零蘭
立花『お姉様!?何を』
『何って、体育館掃除に決まっているじゃない...選手がまず気持ちよく活動するためには、走る床を綺麗にすることよ』
そして体育館の端からモップをかけだす
慌てて立花もモップを取り出し、零蘭を追いかけるように走る
立花『私もマネージャーですので、やらせていただきます!』
『そうね、一緒に頑張りましょ?』
立花『はいっ!』
広い体育館を二人でモップかけをするのには少し骨がいるようで、全てかけ終わった時には流石の零蘭も少々の疲れを見せていた
『お疲れ様光、よく頑張ったわね♪(ナデナデ)』
立花『わわわっ///お姉様こそお疲れ様です!あのっ、これ作ってきたんですけど、良かったら食べてください!!』
鞄からタッパを取り出し、中を開けると甘い香りがフワッと零蘭の鼻孔をくすぐった
『へぇ、マドレーヌか...貰うわ』
一つ手に取り口に含むと、
『(とても上手い具合に仕上げているわね...)美味しいわ♪お菓子作りが上手いのね?』
立花『はい///それが私に出来る唯一の特技ですから....』
『その才を無駄にしないようにね?』
立花『分かりました!』
零蘭に褒められてよほど嬉しかったのか、満面の笑み浮かべる立花
それにつられて零蘭も笑っていた
ふと自分の指を見るとマドレーヌを掴んだことで少し欠片が付いていることに気がつく
その指にそっと口に含み、舌で舐めとる
その光景が余りにも官能的で
立花『はわっ///(ど、どうしよ、今のお姉様、凄く色っぽいよぉ///)』
赤くなる顔を隠して悶絶する立花に零蘭は首をかしげる
『光、大丈夫?』
立花『多分大丈夫ですぅ///(わ~、まともにお姉様の顔が見れないっ///)』