白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第21章 ★青色の決戦★
技が成功し、笑みを浮かべていた零蘭だったが、すぐに苦しそうな表情に変わる
立花『お姉様....?』
『だけどね、あの時も言った通りこの技にはリスクがあるの。試合終盤でしか使えない上に、テツヤの体力的に長くは持たない。そして、一番大きなリスクは.....っ』
リコ『リスクは....?』
『この技を使うことで未来を一つ捨てました。これは種明かししながら手品をやってると同じ.....この試合が終われば、桐皇相手にミスディレクションそのものが通じなくなる』
立花『え!?』
『この先戦うことなんてざらにある。でもこの切り札を捨てるということはこれからの桐皇戦で勝てる可能性を捨てたのよ。この大博打を仕掛けるために....』
黒子『それでも、ここで負けるよりマシです』
『テツヤ....』
黒子『大丈夫です....先の事はまたその時考えます。その時は、零蘭さんも一緒に考えてくれますよね?』
苦渋の表情の零蘭に気づいたのか、黒子はベンチに振り返り安心させるようにフワッと微笑んだ。
『.....っ、当たり前じゃない...』
それに答えるように零蘭は困ったように笑い返した
火神のシュートにより8点差まで追い上げた誠凛。会場がいけるとざわめきだした直後
ビッ!!!
花宮『ふはっ、んなわけねぇーだろバァカ。確率じゃねぇんだよ。人が嫌がる事させたら一番つったろ』
今吉『強いのは認める...最強の挑戦者いうのも本音や。けどなぁ...』
花宮『追い上げムードのこの勢いのまま一桁差で第3Qを終えたい』
ピーーー!!!!!!
花宮『そういう時こそ決めてくるのが今吉って男なんだよ』
誠凛の上がった士気を嘲笑うかのように今吉のスリーが決まる。しかも状況も悪くブザービーターで。再び二桁の点差が開いたところで第3Qが終了した
今吉『それでも勝つのはウチや.....』