白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第21章 ★青色の決戦★
更に追い討ちをかけるように、青峰対火神のエース対決にも変化が起きた。黒子が封じられ、他のメンバーにもあたりが強い中、火神は青峰との1on1に入ったのだが、一瞬の集中力の乱れによる硬直をつかれ、点を決められてしまった
立花『なん、ですか今のは?』
『大我が身につけた"野生"が大輝にもあっただけの話よ.....私は流石にあれを身に付けることはできないから、何とも言えないけど.....(まずい...点差が開いてきた)』
降旗『そうだ!霧崎戦でやった黒子の独断でパスルートを変えるやつなら.....』
リコ『....だめよ』
『もうやってるよ....それでもふり切れない。さつきの対策だけなら良かったけど、あのサトリに心理まで完全に読まれてるからね』
降旗『そんな....』
第3Q残りわずか、点差はひらく一方で観客たちには諦めの色が見えていた
黄瀬『何言ってんすかねまったく、勝負はまだ....』
笠松『いや、もう逆転はねえ』
黄瀬『ちょ、センパイまで...今からこの点差を返すのは無理ってことっすか?』
笠松『そうじゃねぇ、見ろ』
笠松に促され黄瀬がコートに目を戻すと、そこには今までではありえない光景が広がっていた。黒子の姿が、今吉だけではなく桐皇メンバー全員に見えていたのだ
笠松『万策尽きた....誠凛の負けだ』
今吉『けどまあ、恥じることでもないで。寧ろホンマたいしたもんやと思ってるんや。1・2年生のチームで全国大会出場..あと一年あったらもっとイイセン行くやろ。来年また挑戦しいや』
不適に笑う今吉の言葉に、黒子と零蘭は思い出していた。偶然聞いてしまった木吉と日向の話を。今年でもう最後だという木吉の足の状態....
『っ、誰が....諦めてたまるか』
黒子『また今度じゃダメなんです。次じゃない』
『『今勝つんだ!!!』』