白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第21章 ★青色の決戦★
『私ね....やっぱり貴方の事が好き』
青峰『そうかよ.....』
『大輝は?好きじゃないの?』
青峰『はぁっ!?んなわけねぇだろが!』
『じゃあ言って?』
青峰『......好きだ』
長い沈黙の後、小さく呟かれた言葉はしっかり耳には届いていた。でも敢えて聞こえないふりをした。もっと言って欲しかったから
『ん?聞こえない』
青峰『!!お前な....はぁ....好きだ。好きだこのやろう』
『わっ....!!』
言い終わらないうちに、肩を掴まれ正面に向かされ、同時に顔を近づけられる
『大輝.....』
されるがままに、唇を塞がれ流れるように誘うように口を開くとゆっくりと舌を絡ませられ、その甘い感覚に身を任せるようにうっとりしながら静かに目を閉じた。
『ん.....っ....は....///』
そっと離されるもすぐに今度は耳にキスをされる
青峰『俺は負けねえ.....今度も』
『ん...誠凛だって負けない。きっと大我やテツヤは貴方を本気させてくれる』
青峰『期待はしてねぇよ』
言いながらも口元は笑っていた。さっきの試合で少なくとも大我には自分を本気にさせてくれる相手であろうという予感があったようね
『そろそろ後半始まるよ』
青峰『そうだな....』
『うん、だからね?離そう?』
青峰『そうだな.....』
『....大輝?遅れちゃうよ?』
立ち上がろうと身動ぐも、大輝のガッチリホールドにより動けずにいた。遅れたくないんだけどなぁ....
青峰『なんかねぇのか?』
『あのね、私は応援なんて出来ない....敵だからね』
青峰『....はぁ....わーったよ』
諦めたようにため息をつくと、一度強く抱き締めると、先に立ち上がり手を引っ張り立ち上がらせてくれた
『ありがとう。あのね、貴方はこの試合で大きく変わると思うの。それを見守らせて欲しい....』
青峰『変わる、か.......アイツらがどう強くなろうと俺が負けることはねえよ』
だから俺だけ見てろよ....と消え入りそうな声で強く抱き締められた