白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第20章 ★WC開始★
散々キスされていると、リコさんからの戻ってこいメールが届いたので、征十郎には離してもらった
しかしそのまま帰れるかと思いきや、征十郎は送ると言い出しまた手を引かれて誠凛が待つ会場へと戻った
『ねぇ....まだ怒ってる?部を辞めたこと』
赤司『あぁ。お前がいなくなってから僅かな期間だったが僕を含め皆、魂が抜け落ちたような顔をしていた。だが怒りよりも悲しみの方が勝っていた。お前はもう少し自分の存在の大きさを自覚すべきだ』
『そうね...それが私の犯した罪の一つ......もうここでいいわ。貴方も早くチームに戻りなさい』
赤司『......そうか。ではまた試合で会おう僕の零蘭』
額にキスをすると彼は背を向けて帰っていった
小走りで戻ると、私に気づいたリコさんが心配そうな表情で慌てて走ってきた。
リコ『零蘭ちゃん!!随分と遅かったわね。大丈夫?変なことされてない?』
『はい、大丈夫です。すみません遅れてしまって....』
火神『零蘭、本当に赤司に何もされてねぇか!?』
『大丈夫よ。お話してただけ...』
火神『そうか....悪い...俺をかばって』
悲しそうな表情で手を伸ばされ、征十郎と同様に頬の傷をスッとなぞられる
安心させるようにその手に自らの手を重ね、微笑んでみせた
『このぐらい、貴方を守るためなら安い方よ』
火神『っ.....俺はお前に傷ついてほしくねぇよ』
そう言って優しく抱き締められる。大我....体少し震えてる
大丈夫だっていうのに.....でもこうして心配されるのは嫌じゃない。大事に思われてる証拠だから...その点では今の征十郎にも大事には思われてるってことよね....
彼の大きな背中に腕を回し、軽く叩いてやった
(ぎゃあああ!?零蘭ちゃんその傷どうしたのよ!?)
(え〰️っと...実はちょっと一悶着ありまして....)
(赤司にやられたんすよ)
(ちょっと洛山のところ行ってくるわ)
(お願いですから止めてくださいリコさん)