白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第20章 ★WC開始★
征十郎の視線が私に注がれる
思わず後ずさりしてしまった。だって本当に怖いんだもの....私を愛しく思ってくれる気持ちは変わらないのは知ってる。私を見つめるその視線は僅かながらに愛が見えている...それでも狂気じみていて恐ろしい
赤司『久しぶり、零蘭。会いたかったよ、とてもね...』
『....私もよ征十郎』
赤司『愛しいお前に会えたのは嬉しいが、場違いな人がいるね...僕が会いたいのは、かつての仲間だけだ』
今度の彼の視線は私たちの後ろに立っている降旗君。彼を見つめる征十郎の目はさっき私を見つめていたときとは違い、冷酷な瞳になっていた
それに見つめられた降旗君はビクビクと体を震わせる
赤司『悪いが君は、帰ってもらっていいかな?』
余りの恐ろしさに足がすくんだのか降旗君は動けずにいた。慌てて声をかけようとしたその時、
火神『なんだよ、仲間はずれにすんなよ』
『大我!!』
火神『よ、ただいま...話しはあとだ...それより、あんたが赤司か。会えて嬉しいぜ』
挑発的な笑みと共に征十郎を見上げると、彼は階段降りてきた
赤司『真太郎、ちょっとそのハサミ貸してくれないか?』
緑間『何に使うのだよ?』
言いながらも征十郎が通りすぎる際ハサミを渡す真太郎
赤司『髪が邪魔でね...切りたいと思っていたんだ。その前に...火神君、だったよね...?』
ハサミを片手に大我に近づく征十郎。嫌な予感しかないわ...
と思っていた私は咄嗟に大我の前に立ち塞がった
だって...征十郎が大我に向かってハサミを構えてたから...
ザッ!!!!