白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第19章 ★風呂と覗きと合宿と★
二人は誰もいない廊下に隣接されているソファに座っていた
今吉『聞いてもええか?花宮とのこと』
『唐突ですね....。彼とは小さい頃に遊んだんです。私にとって兄のような存在ですよ』
今吉『せやから兄さん呼ばわりか....実はな、中学ん時から花宮から話しは聞いとったで』
『私の....ですか?』
今吉『せや。偉い自慢気やったからちょっとからかってみたらお姫さんの事ポンポン話し始めてな』
『あはは...あまり、兄をからかわないでくださいね』
困ったように笑うと、すまんすまん、と楽しそうに謝られる
今吉『せやけどな...ワシは話聞いとってこう思ったんや
お姫さん....自分、中学の時から男取っ替え引っ替えしてるみたいやな?』
先程の温和な口調から急に刺のある雰囲気の変わった今吉に身震いを覚え、少しだけ後退した
『.....ちょっと言葉が違いますね』
今吉『おんなじやろ?結局はいろんな男と遊んどるだけや』
『遊びじゃありません....彼らと私は、』
今吉『本気で愛し合ってる?そんなんいつまでも続くわけないやろ。いつかは離れてくで?一人を選ばんままおったら....な?』
『(....そんなこと、分かってる...!)』
ギュッと拳を握り、叫びたい気持ちを抑える。今吉はそんな零蘭に企みを含んだ笑みを浮かべる
今吉『なぁお姫さん...そうやって色んな男と関係持つのがええんなら、』
同時に零蘭の体はソファに押し倒され両手を掴まれる。視界に木目の天井と妖しい笑みを浮かべる今吉の姿
今吉『ワシとこういうことしてもええってことやろ?』
スウッと糸目が開き鋭い瞳が零蘭を捕らえる。その迫力に思わず息を飲んだ
『っ.....やめてください』
掴まれている腕に力を込め抵抗を試みるが流石に男の力には敵わない
今吉『そんな嫌がらんでもええやろ?キセキの世代連中や誠凛の連中よりうんと可愛がったるで?』
『っ....やっ....!』
耳元で低く囁かれ、零蘭は体をビクッと震わせた。今吉はその姿に笑みを深め、一度顔を上げるとゆっくりと顔を近づける
『待っ.....』