白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第3章 ★入学・誠凛高校★
スラスラと丁寧な字で書いていくその姿にも見惚れた
伏せた目に長い睫毛
時折横髪を耳にかきあげるその仕草にも色気を感じる
なんだ...?
さっきから心臓がうるさい
もしかして、俺はこの子に一目惚れしたっていうのか?
もし、そうなら
俺はこの気持ちを大切にしなきゃいけない。きっとこの恋は特別なものになりそうなんだ...
『書けました』
リコ『お疲れ様!じゃあ、入学式に出るんでしょ?行ってきなさい!』
『はいっ!では先輩方、これから宜しくお願いします♪』
深く頭を下げる行動にさえドキドキする
するとそんな俺と彼女の目が合った
『(ニコッ♪)』
伊月『っ///』
微笑みながら軽く会釈された
向けられたその笑みに今度は大きく鼓動が揺れる
これは完璧に惚れたわ
リコ『なんなのあの子っ///あんな物凄い美人見たことないわよ!?』
日向『そ、そう、だな///』
伊月『なぁ、あの子なんて名前なんだ?』
今は、凄く彼女が知りたい...
リコ『えっとね、白崎零蘭ちゃんよ。』
零蘭...彼女にぴったりの名だ
リコ『あんな子が入ってくれるなんて今年はついてるわ!!』
あぁ、俺も今年は更に燃えてきた...
彼女に、優勝という最高の景色を見せたくなった
〔白崎零蘭〕
ふぅ....なんか凄く疲れた
先輩達の群れは物凄かった....
でも無事にバスケ部に入れたし、良いかな♪
バスケ部の先輩達、みんな良い人達そうだし何とかやっていけそうだ
さてさて、彼でも探しにいこうか
大丈夫だよ...私には君がちゃんと見えてるから
ほら、見つけたよ♪
『テツヤ、大丈夫?』
黒子『零蘭さん、すみません、人混みに呑み込まれてしまって』
『いや、たぶんそれ私のせいだからこっちこそごめん(笑)それで、入部届けだした?』
黒子『はい、気づかれなかったようですけど、ちゃんと必要事項書いて置いておいたので大丈夫だと思います』
『そっか、良かった♪じゃあ体育館に行こうか』
黒子『はい!』
(ちょっ!見て二人とも!帝光中出身が二人も!)