白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第18章 ★因縁の戦い★
暫く泣いたらスッキリしたので彼の服の裾を軽く引っ張った
伊月『ん?もう平気か?』
返事の代わりに頷く
すると、そっか、と優しい声が頭上で聞こえたが体は離してくれなかった。それならと思い、もう暫く胸を借りることにした
日向『つか、いつまで抱き締めてんだ!!』
伊月『いいだろ別に。俺は零蘭が好きなんだから』
そう言いながら額にキスされる
日向『......はぁっ!?おまっ、白崎の事!』
突然のカミングアウトにひどく驚く日向先輩
『俊、先輩?』
伊月『いや、これからは隠さずにアタックしようかなって思ってな』
『あの....私あんまり年上の人にそういうことされるの、慣れてなくて///』
伊月『なら余計にそうするしかないな。俺にもっと惚れてもらいたいし』
ぅ.....意地悪な人///
同い年や年下なら普通なんだけど、どうしても年上は過剰にドキドキしてしまう
日向『おい、何二人の世界に入っとんじゃ!!』
ゴスッ!!
伊月『いって!』
『あうっ!』
日向先輩のチョップが私達に振りかざされた
伊月『なんだ嫉妬か?』
日向『ち、ちげーよ///!!』
『ふふっ.....♪』
伊月『お、やっと笑った』
満足そうに微笑むとようやく体を離された
だがすぐに今度は日向先輩に腕を引かれ抱き締められる
『日向先輩?あの....』
日向『今度からはああいう事とかは言えよな。例えそれがどんなに俺たちにとって辛いことでも』
『はい、分かりました....』
日向『よし、んじゃ帰るぞ』
右手を痛まないように包まれながら歩き出すと、負けじと俊先輩も反対側の手をとり三人で帰った
(日向って奥手っぽいもんな)
(いきなり何いってんだオイコラ)
(あら、そうでもありませんよ?この前急にキスしてきましたし)
(何で言うんだよ!?)
(へぇ~零蘭こっち向いて)
(はい?んっ...)
(伊月ぃぃいいい!!!)