白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第18章 ★因縁の戦い★
ここだよね....
コンコン
『あの、私です』
軽くノックをすると扉が開き中からお疲れ気味の原さんが顔を出した
原『お、妹ちゃん。さっきぶり~手大丈夫?』
『はい、湿布してるんで』
原『いやマジでメンゴ~♪』
『お気になさらず。それで、困ってることとは?
原『それなんだけど』
『なるほど、つまり兄さんが試合終わってからそこのベンチでふて腐れ始めて、原さん達は帰るに帰れない、と』
原『そうそう、花宮勝手に帰ったら怒るからさ~。かといって今のあの状況で話しかけるとかも無理だし』
『なんとなく察します....分かりました。みなさんは帰ってもらっていいですよ。私が兄さんに言っておきますんで』
原『サンキュー妹ちゃん♪』
古橋『じゃあよろしく頼む』
原さんを筆頭にゾロゾロと霧崎第一の選手達が帰っていく。そんな中
瀬戸『零ちゃん』
『瀬戸さん...お疲れさまでした』
瀬戸『うん。にしても、手大丈夫か?』
『はい。心配してくれてありがとうございます』
瀬戸『原は改めてシバいておくから。花宮のこと頼んだ』
『任せてください』
瀬戸さんを見送ったあと、兄さんのいるであろう廊下の端へ
角を曲がるとすぐのベンチに頭からタオルを乗っけて座る彼を見つけた。俯いてるから表情は分かんないけど多分荒ぶってると思う
取り合えず隣に座ってみる
『兄さん....』
花宮『......んだよ』
『原さんたち、先帰ったから』
するとなにも言わずタオルを被ったまま私の膝の上に寝転がった
私はそんな彼の頭をタオル越しに撫でる
『お疲れ、真....』