• テキストサイズ

白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第18章 ★因縁の戦い★






いよいよ最終クォーター




テツヤも投入され、そして休憩中に私が言っていた作戦を試すことになった






兄さんの頭の中には私たちの攻撃パターン全てが組み込まれて、瀬戸さんを使うことにより全てのパスをスティールされてしまった。





そこでテツヤが独断でそのパスコースを変えることにより、敵味方問わず誰も知らない攻撃パターンを作り出し彼のスティールを封じる






作戦は見事成功。その証拠に兄さんのスティール数がガクンと減り、彼の顔に焦りが生じる





さすがに新しいパスコースなだけあってこちら側も意表を突かれているようだけれど、みんな伊達に毎日一緒に練習してなかった




それだけにきっとテツヤの考えも何となく分かるのね。"おそらくここにパスが来るかも"、その程度の認識だろうけれど





こうして誠凛側の逆襲も始まった。着実に点差は縮まっていく




けれど、決定的な攻撃力がまだ足りない…日向先輩....




ガンッ、という日向先輩の撃ったボールがリングに弾かれる音が響いた




また、外してしまったのだ。インサイドでリバウンドを狙う木吉先輩だったけれど、相手チームの妨害に遭いボールを取り損ねてしまった






でもそれ以上に





『もう限界ですね...』





リコさんがギュッと目を瞑り、コートから視線を逸らせた。きっと彼女も気付いたに違いない。彼の足はもう限界に近付いているということに





リコさんは黙って席を立つと、タイムアウトを申請しに行った





リコ『話すことはいくつかあるけどその前に…限界ね。交代よ、鉄平』





木吉『…なっ!ちょっと待てよ!!もう少しなんだ!!それに今抜けたら…』





『いい加減にしろ...』








/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp