白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第18章 ★因縁の戦い★
審判『第3クオーター終了です』
得点は最初の大我のダンクだけ…点差は11点と大きく逆転を許してしまった
俊先輩は戻ってくるなり悔しそうに歯を食いしばり「くそっ!!」と言いながらベンチに拳を叩きつけたのだった
『俊先輩、少し落ち着いて....』
伊月『…っ零蘭...ごめん、オレッ…』
私はそっと彼の傍に行きタオルをそっと差し出すと、彼は苦しげに表情を歪めた
私は一つため息をつく
『…確かに彼等の作戦は脅威です。ですが突破口はもう見つけてあります』
その言葉にテツヤ以外の全員が目を見開く
ごめんね真、貴方達のそのスティール、破らせてもらうわ
日向『あるのか!?そんな方法が?』
『はい。テツヤがチームプレーをやめることです』
黒子『さすが零蘭さんです。僕もそう思っていました』
『この流れを断ち切るにはこの策しか方法ありません。花宮さんはこっちの攻撃パターンを全て熟知しています。彼の意表をつく、ということは私たち味方にもわからない攻撃パターンを新たに作り出すことが必要。..テツヤが独立して動き、独断でパスコースを変える』
伊月『そんなことができるのか…?』
木吉『できるさ。このチームなら』
不安げに呟いた俊先輩に、木吉先輩は力強く言った。お互いの確固たる信頼がなければまずできないであろうこの作戦だが、彼の表情は明るかった