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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第18章 ★因縁の戦い★








第2クオーター終了後、10分間のインターバルのため私たちは控室に戻った。早々、大我が控室内のベンチを乱暴に蹴り飛ばす




私が木吉先輩の額の傷の手当てを終えようとしたとき俊先輩がやって来た




伊月『大丈夫か?二人とも』





『私なんかより、木吉先輩が...』




木吉『俺は問題ない』





そう言いながらも彼の体は全身痣だらけ…いくら鍛えられた体でも霧崎第一側のラフプレーには相当堪えているに違いない。あまりに無理をしすぎると、本当にただ事じゃなくなるかもしれない....




『俊先輩こそ大丈夫ですか?どこか怪我は?』





伊月『オレは大丈夫』


私の右手を悔しそうに見つめる俊先輩から視線をそらせて、テツヤへの方を向いたのだが私は言葉が出なかった




『…っ』




テツヤは一人静かにベンチに腰かけ、ただ一点を睨みつけていた。思わず言葉を発することさえ出来なくなるような、そんなテツヤの突き刺すような怒りに私はただ何も言うことが出来ずに口を閉ざした




こんなに怒ったテツヤは初めて見たわ。無理もない、かもしれないわね。インターバル前、あんな会話をしたら…






ーーーーーーーーー






ドンッ





花宮『ちっ…どけよ!』





黒子『…待ってください!』




インターバルに入る前兄さんがテツヤにぶつかり、テツヤが呼び止めた




黒子『なんでそんな卑怯なやり方で戦うんですか?そうやってもし勝ったとしても、楽しいんですか?』





テツヤのその問いに兄さんの雰囲気が変わる





花宮『…そんなわけないだろ…でもそうでもしなきゃ、どうやってキセキの世代を始めとする強豪に勝てるって言うんだ…っ俺には約束があるんだ、どうしてもWCで優勝して…』




そんなこと嘘だって分かってる私は何かが起きないように二人の元へ駆け出していた







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