第18章 ★因縁の戦い★

それからも霧崎第一側のプレーはどんどんあ
からさまなものになっていく。次に狙われたのは日向先輩だった




古橋さんがゴール下で思い切り肘を彼めがけて振りおろしてきた




『日向先輩っ！！』




声をあげると、彼の前には木吉先輩がいて守ってくれていた。だけど、木吉先輩の気迫は少々怖く感じた




彼からほとばしるのは“怒り”の感情




それをあざ笑うかのように兄さんが彼を過った




花宮『惜しいっ！もうちょいであのメガネ君つぶせたのになぁ。邪魔すんなよ』




木吉『オレがケガするだけならいい…だがリコや白崎を…チームメイトを傷つけられるのはガマンならん…！花宮…お前だけは必ず倒す！！！』






先輩....




私は胸元でギュッと拳を作った。




そんなこと…言わないでください。自分を犠牲になんて…





今度は原さんがしつこく大我の邪魔をする。
ついには肘を使っての荒々しいスクリーンアウトをした




大我の怒りも限界に達してしまったようで、恐れていたことが起きてしまった。みんなの制止の声も聞かず大我が原さんに拳を振りかざしたちょうどその時




テツヤが大我の足首を掴んで転ばせて、止めてくれたのだ




ナイスよテツヤ...




黒子『何するつもりだったんですか？僕たちが先輩達にできることは殴ることじゃない。バスケで彼らに勝つことです。』




火神『…あぁ、そうだな。悪い』





テツヤのその言葉に冷静さを取り戻した大我に、隣のリコさんは「あのバカ…」と呟きながらもタイムアウトを申請した