白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第18章 ★因縁の戦い★
『いえ、それほどでもありませんよ。次は気を付けてくださいね?』
ちょっと強めにボールを投げ返す
バレないように原さんは片手をあげ「ゴメン♪」と口パクで言った。幸い誠凛はみんな私のもとに集まったから見られてないだろうけど
遠くでホイッスルが鳴ったのを感じたと同時に、私の周りが騒がしくなる
火神『大丈夫か、零蘭!!』
『ええ、平気よ…』
試合が止まってみんなが駆け寄ってきて、心配そうに私のことを見降ろしていた。その中には怒りを露わにする人も少なくない
伊月『見せてみろ』
軽く掴まれ手のひらを上にされると、さっきよりも赤みが増していた
あ~やっちゃったわ。こんなのあの子達が見てたら原さん殺しちゃいそうね
まぁ、すでに殺されかけてるけど
花宮『おい、原』
原『(ビクッ!)は、花宮~、えっとこれはあっちの女監督狙ってて~、まさか妹ちゃんが止めるなんて思ってなくてさ~あはは~(汗)』
花宮『アイツになんかあったら殺す』
古橋『いや、もう手を軽く痛めてるみたいだぞ』
原『ちょ!!古橋!?』
花宮『(ゴゴゴゴ)原ぁ、面貸せ』
私の手を掴む俊先輩が顔を歪める
伊月『クソッ、アイツらカントクや零蘭まで巻き込むなんて…おまけに怪我までさせて...』
彼以外にも、みんな完全に霧崎第一側に敵意をむき出しにしている
でも