白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第18章 ★因縁の戦い★
試合直前、降旗くん達が必死に木吉先輩のテーピングをしていたのだけど
グルグルのミイラになってるわ....(苦笑)
『貸してくれる?』
降旗『あ、うん』
テーピングは慣れてる。中学時代は血気盛んな子が多かったからほぼ毎日のようにやったものだわ
しっかり固定し、それでも動くに支障がないようにテーピングを施す。これで少しでも兄さん達のラフプレーに耐えれたらいいのだけど
『出来ました』
木吉『お、スゴいな~。流石白崎、ありがとな』
ワシワシと撫でられる
『ふふっ、頑張ってくださいね』
木吉『あぁ、任せてくれ』
気合いをいれるためにみなでいつもの円陣を組んだ。その声は相手コートにも聞こえた
原『暑苦しいんですけど~』
古橋『哀れだな。気合いを入れれば入れるほど辛くなるのに』
山崎『ってか起きろよ!!』
瀬戸『フガッ!!!』
原『スターターじゃないしほっとけば~?でもなんでそんなに寝てられるんかね~?』
瀬戸『いつものことだろ?寝かせてくれ....それに、零ちゃんの悲しい顔は、あんま見たくないし....』
原『え?何いきなりいい子ちゃんになってんの?今更じゃね?な、花宮』
花宮『あぁ...いつもと変わらねぇよ(特に木吉、てめぇは一度零蘭の邪魔をした。アイツの障害になるやつは全員潰す)』
そして両チームが整列する。もちろん誠凛側は去年の因縁もありみんな険しい表情をしていた
審判『それではこれより、誠凛高校対霧崎第一高校の試合を始めます!礼!!』
『『『よろしくお願いします!!』』』
こうして私たちのウィンターカップをかけた最後の試合が開始された