• テキストサイズ

白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第18章 ★因縁の戦い★









いよいよ始まった誠凛vs霧崎第一との試合








結局あのあと考えなんてなにも浮かばなくて





モヤモヤしたまま今日を迎えてしまった





ドリンクとタオルの準備も終え、今はこぼれたボールを拾い集める作業をしている





すると一つのボールが相手コートにまで飛んでいってしまったのを見つけ、私はすぐに「私がいきます」と言って追いかける





ボールは誰かの足元で止まり、その人はボールを拾い上げてくれた





花宮『このボール、そっちのでしょ?』




兄さん.....





いけないわ。今ここでは私と兄さんは初対面ってことになってる





演技しないと






『はい、ありがとうございます』




花宮『どういたしまして』




ポイッと軽く渡される




花宮『もしかして、君が白崎零蘭?』





『え?あ、はい。そうですが』





花宮『ふぅん....噂通りの美人だね』





そう言って頭から爪先までなめ回すように見られる。口調が猫被ってる....ちょっと笑いそうだからやめてほしいんだけど




木吉『白崎』





突然グッと引き寄せられ木吉先輩の大きな背中に隠される





花宮『(あの野郎気安く触りやがって...)やあ、元気そうで何よりだ...』





木吉『あぁ、おかげさんでな...』






日向『ちょっと待てよ、お前去年の事忘れたんじゃないだろうな』





木吉先輩と兄さんが睨み合う中、気づいた日向先輩が割って入る




そんな彼に兄さんは見下すように笑う




花宮『知らね。アイツが勝手にケガしただけだろ』




日向『テメェ…ッ!!』





火神『ったく、実物は一段とクソだな。テメーがどんな手を使ってこようが…』




黒子『負けません』





逆上しそうな彼を大我とテツヤが制する。彼らは真っ直ぐに兄さんを睨みつける






すると兄さんの口元が何かをたくらんだかのようにゆっくりと弧を描いた




花宮『おーおー、威勢がいいなぁ…知ってるぜ?噂の一年コンビ。何もないといいけどなぁ…』





チラッと私を見て更に笑みを深める。絶対何かする気だわ






そうして兄さんはチームの方へ去っていった








/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp