白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第3章 ★入学・誠凛高校★
〔白崎零蘭〕
卒業式に見たような桜はまだ散っておらず、暖かい陽射しが新入生の心を踊らせる
私、白崎零蘭は新しく通う誠凛高校というものすごく新しい学校に入学した
『じゃあ、行ってきます♪』
朔夜『行ってらっしゃいませ、後から私も参りますので...』
『ええ、宜しく♪』
ガチャ
?『おっと...』
『わっ!ごめんなさい、タイミング悪かったわね。怪我とかない?
テツヤ』
黒子『ええ、大丈夫ですよ。僕の方こそすみません..』
そう、私はテツヤと同じ高校を選んだのだ
それは敢えて彼等と敵の立場に立つことで、ちゃんと過去と決着をつけるために決めたことだ
『わざわざ迎えに来てくれなくても学校で会えるじゃない』
黒子『そうですが、今まで誰かと一緒に登校してきたのに慣れている零蘭さんのことですから、寂しがるのではないかと思いまして』
テツヤも相変わらず優しいなぁ…私よりも辛い筈なのに
微笑むテツヤの手を掴んで学校へと歩き出した
『ありがとテツヤ♪』
黒子『っ///これからも宜しくお願いしますね?零蘭さん』
『うん♪』
黒子『あと、
お帰りなさい....』
『ただいま、私の大好きなテツヤ』
私達は誰もいないことを確認して、再会のキスをした
手を繋いだままゆっくりと誠凛への道を歩く
実は同じ高校に進むテツヤだけにはアメリカに行ったことを伝えておいたのだ
最初は凄く悲しそうな声をしていたけど、私の思いを分かってくれたのか『頑張ってください』とエールまで貰った
『ねぇ、テツヤ...部活はバスケ部に入るんだよね?』
黒子『勿論です、彼等と戦うために...零蘭さんは、僕を支えてくれますよね?』
『当たり前じゃない...キセキの世代、絶対倒そうね♪』
黒子『はい!必ず..』
(あぁ、それと)
(なぁに?)
(制服、とてもお似合いですよ)
(ありがと///)
(それと、更に綺麗になりましたね)