白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第17章 ★緑との再戦★
そして、大我はついに限界を迎えてしまったのか、もう真太郎を止めることが出来なかった
『大我!!』
黒子『カントク、零蘭さん、今なら…いけると思います』
…え?
黒子『新しいドライブ』
『…よし、誠凛の"幻の6人目"流れを変えてきてちょうだい!』
黒子『はい!いってきます』
私はテツヤの背中を見送る
なんて頼もしいのかしら
試合が再開され、秀徳はテツヤをかなり警戒しているようで、特に和成は鋭く目を光らせてる
でも…
『今のテツヤは止められないわ。なんたって“キセキの世代”を倒すための技だから』
リコ『さぁ…お披露目よ!! 』
ボールは慎重に先輩達の手に渡る
その時、テツヤの表情が変わった
和成も瞬時にそれに反応するけど、大我のスクリーンでテツヤのマークから外れる
テツヤがボールをキャッチしたその先には真太郎
テツヤはボールを持った状態ではミスディレクションを発揮することはできない
だからこそ真太郎はテツヤの行動に驚きを隠せずにいた
宮地『気をつけろ緑間ぁ!!』
『残念だけどそーゆー話じゃないのよね。テツヤにしかできない…そのドライブは。』
真太郎が身構える
でも次の瞬間、テツヤは真太郎の目の前からボールごと姿を消した
『バニシング(消える)ドライブ』
何も出来ないまま突っ立ったままの真太郎の後ろにもうテツヤがいて、真太郎と和成は驚き目を見開いていた
テツヤを止めようとゴール下の木村さんが立ちはだかるけれど
もう彼に渡ってるわよ?そのボール
木吉『ナイスパス!!』
そのままダンクシュートを決めた
秀徳の選手の表情が驚きに変わり、会場もテツヤのドライブに驚き、ワッと沸き上がっていた
当然よ。テツヤが“キセキの世代”である真太郎を抜いたのだから
今のテツヤを止めることは誰もできない
今度は日向先輩の3Pシュートが見事に決まり、完全にペースはこちらのものとなった。温存しておいたテツヤのスティールも好調で、第3クオーター終了間際にはついに同点にまで追いついた