白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第17章 ★緑との再戦★
真太郎の前でブロックしようと腕を伸ばしたのは木吉先輩
きっとリコさん指示を
でも待って....何かおかしい!
真太郎の視線が、下に......
しまった!
『ダメです!木吉先輩!!』
緑間『こうくるのを…』
高尾『待ってたんだよ!!』
真太郎の視線の先には和成
撃とうとしていたボールを投げ渡した
『真太郎が、チームプレーを…』
あぁ....ダメね....負けたわけでも勝ったわけでもないのに...泣きそうになる
必死に涙をこらえて試合に集中する
日向先輩とテツヤが必死に止めに入るけれど、秀徳を止めることはできなかった
日向『今までの緑間は周りに頼ることはなかった。だからこそスキもあったし…チームプレイで対抗できた。
けど今度は逆だ。緑間が一人で戦うことをやめ真にチームとして一つになった秀徳、手強いなんてもんじゃねぇぞ…!!』
『これはピンチです。だけど…』
リコ『去年誠凛のピンチは彼が幾度となく救ってくれた』
ただのピンチだ、終わったわけじゃない
リコ『こーゆー時こそ頼りになるのが木吉って男なのよ!』
木吉先輩は笑って『楽しんでいこーぜ』なんて言う
でもその言葉にみんな救われた
スクッと立ち上がったリコさんはテツヤを引っ込めるためにメンバーチェンジを申し立てた
影を背負ったテツヤが帰って来たけど
『テツヤ、大丈夫よ』
黒子『零蘭さん....』
テツヤの代わりには水戸部先輩が入ることになった
ベンチに腰かけたテツヤに小金井先輩と降旗くんが声をかける
黒子『大丈夫です。むしろ新しいドライブを使うためにはこっちの方が助かります。それに…心配はしてません。信じてますから。』
そう言ってコートを見つめるテツヤの目は真っ直ぐで、私は思わず笑みを浮かべた。