白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第17章 ★緑との再戦★
ウィンターカップ予選決勝リーグ二戦目
相手は王者秀徳高校。
誠凛の誰の目にも秀徳が合宿の時とは全く違うことが見えていた
勿論、私にも
木吉『"価値のある敗戦"とか"負けて強くなる"とか言う時があるが、どういうイミか分かるか?本来生物にとって勝利は生、敗北は死をイミする。たとえとしては極端だが事実人間の本能にもそれは残っている』
『敗北の恐怖を知った人間は、勝利に飢える....ですよね?』
木吉『さすがは白崎だな』
そう....でも私は、彼らのそんな姿が見たいの。あの時のように、勝利を必死に掴もうとするあの姿を.....
そっと真太郎を見れば、彼からとてつもない勝利を欲する気が目に見える
日向『…はっ、飢えてるだあ?こっぴどく負けたことがあるのは向こうだけじゃねーだろ』
木吉先輩の言葉に笑った日向先輩はそう言って静かに立ち上がった
木吉『あぁ、そうだな』
その言葉を合図に全員ベンチから立ち上がるとコートへと向かって行った
火神『負けるのなんざ一度でたくさんだ。ハラペコなのは…』
黒子『こっちも一緒です』
『二人とも.....頑張って』
黒子『必ず勝ってきます』
火神『任せとけ』
歓声に会場が包まれ、両校の選手が整列する
互いが互いを睨んでいた
リコ『思った通り、油断なんて微塵もないわね』
『はい....仮に秀徳の戦形が前回と同じなら、勝つための必須条件はやはり真太郎の攻略。そして彼の長距離3Pには、十中八九弾数に限界があるはず…
ただ、それは夏の段階
しかしあれだけの距離を届かせるだけでも全身の力をボールに乗せる必要があります…さらに彼は撃つ度にほんのわずかずつだけどタメが長くなっていた。
そこまで抑えることが出来れば、成功率は一気に落ちるはずです』
小金井『それなら、いるじゃんか。緑間を苦しめた奴が…!しかも今回は体力満タンで!!』