白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第16章 ★悪の花との邂逅★
花宮『ったく...零蘭、悪かったな。この原のバカが』
『ん~ん、全然いいよ♪兄さんにも会えたし』
原『花宮が、素直に....』
古橋『謝ったな....』
花宮『あ"?』
コソコソと会話する原さんと古橋さんをギッと睨み付ける
すると何でもないようにそっぽを向く二人
面白いな~♪
『ふふっ、兄さんのチームって面白くて良い人ばかりね♪』
花宮『は?煩いだけだろ』
フイッと顔を背けられてしまった。でも心なしか、ちょっと顔が赤い
良い仲間を持ってるね、兄さん♪
暫く全員で他愛もない話をした
兄さんの面白エピソードとか、学校で何してるかとか
こんなにワイワイしたのは久し振りだったからスゴく楽しかった
原『そんじゃあね~、妹ちゃ~ん♪』
山崎『じゃあな』
古橋『また、機会があったら』
瀬戸『じゃあ、この三人は俺が持ってくから、ちゃんと零ちゃん送ってってやれよ?』
花宮『わーってるよ』
瀬戸『それと、なんか話したいことあるんだろ?』
花宮『おぅ....』
瀬戸『じゃあ、またな零ちゃん』
『はい、また会いましょう瀬戸さん』
三人を見えなくなると、唐突に手を繋がれ軽く引っ張られるように歩かされる
『兄さん、そっち私の家じゃないけど』
花宮『知ってる』
『じゃあ何で....』
花宮『いいからついてこい』
連れてこられたのは誰もいない公園
そこにある大きめのベンチに座らされるといきなり視界が反転した
押し倒されてんの、これ?
目の前には兄さんと満天の星空で、暗くてはっきり見えてるわけじゃないけど兄さんの瞳が揺れている気がした
花宮『零蘭....』
『なぁに?っ....!?』