白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第16章 ★悪の花との邂逅★
揺られる心地よさに寝てしまいそうになる
必死に意識を繋ぎ止めようとする私の頭上からクスッと言う声が聞こえる
『なによ....』
朔夜『いえ、そんな風になるまで充実した日を過ごされてきたと思うと、嬉しく思いまして』
抱える力が強まったかと思うとそっとキスされた
『ん....でもまだ寝るわけにはいかないわ。ご飯も食べたいし、やることもいっぱいある』
朔夜の首もとに顔を埋めると爽やかな香り
スゴく落ち着く
朔夜『でしたら、冷たい水で顔をお洗いになるとよいのでは?』
『そうね~』
その後朔夜の提案した冷水で顔を洗った結果見事に目が覚めたので即座に着替えて夕食をとった
そろそろお風呂にでも入ろうかしら?
と考えていると携帯にメールが届いた
『誰?.....え?真、兄さん?』
内容はすぐに近くの喫茶店に来いというものでかなり切羽詰まった文章だった
何かあったのかな...
かなり心配になってきた私は急いで最低限の荷物を片手に部屋を飛び出した
夜ということもあって喫茶店の近くまで車で送ってもらった
喫茶店まで走っていくと隣の裏路地に人影を見つける
『兄さん....!?って...』
原『やっほ~♪マジで来ちゃったんだ~?』
そこにいたのは兄さんじゃなくて、なんか風船ガム食べていて前髪で目が隠れてるみたことのない人
でも口ぶりからして兄さんの知り合い?かなだって霧崎第一のジャージ着てるし
なんて思っているとその人の後ろからもう三人ほど顔をだした
なんか強面の茶髪の人と、目がなんか死んでる人
最後の人は何だかみたことあるような.....
『もしかして、瀬戸さん!?』
瀬戸『お?原が言ってたの零ちゃんか』
原『あっれ~?瀬戸この子と知り合い?』
瀬戸『まあな』
原『ふーん。だから俺ら見てもビビんないわけね』
『そういえば、兄さんは....』
ダダダ!!!
花宮『おい!!原ぁあ!!!』