白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第15章 ★WC予選開始★
『そうなんですか....』
焦り出した丞成側のセンターである鳴海くんは力技で彼に対抗しようとした
でもきっと彼はセンターとして単純に強いわ
だから負けるわけはない!
木吉先輩は鳴海くんなどものともせずにボールを叩き落した。そのボールは俊先輩に回り、テツヤに回る。そして最終的には大我に繋がった
大我の纏うオーラがなんだか今までとは違う気がするのは気のせい?かしら
大我が力強く足を踏み込んだ、次の瞬間
『ゲッ....!!』
いくらなんでも高すぎるわ。彼は勢い余り高く跳びすぎ、そしてリングに頭突きをしてしまった。それでも彼はボールを持ったまま背中からコート上に落ちた
夏でいくらかジャンプ力が上がったにせよ…ここまで跳ぶ…とは
まったくもう、どこまで私をワクワクさせてくれるのかしら
相手チームや観客はもちろん、チームメイトやベンチのみんなも大我のジャンプに驚きを隠せない
『大我~大丈夫?』
ビーーーーーッ!!!!!
第1クオーター終了のブザーが鳴り響く大我はその後、テツヤに引きずられながらもベンチに戻って来た
その後も木吉先輩を中心の活躍もあり誠凛は優勢だった
ふと何かの視線を後ろから感じ、振り替えると見知った顔が
あれは....桐皇のキャプテン、今吉さんと向こうのシューターの桜井君
今吉さんが私に気づくとニッと笑みを深める
そんな彼に笑い返すと試合に目を戻した
ダブルチームを組まれ苛立っていた大我だったけどなんとかそれを乗り越え、ダンクで点を決めてくれた
また飛びすぎで地面に落ちてったけどね
結果は108対61で誠凛の圧勝。コート上ではテツヤが大我の手を引いて起き上がらせていた。
こうして私たちは無事初戦を通過、そして決勝リーグへとコマを進めることが出来た。
そして私たちの勝利を皮切りに、異なる会場で同時に始められた残りの試合も瞬く間に終わり、ウィンターカップ東京代表出場校を決める決勝リーグ、その出場校4校が出揃った
誠凛高校の他に王者・泉真館、霧崎第一、そして真太郎を獲得した秀徳高校の4校