白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第15章 ★WC予選開始★
日向先輩の言葉にコート上のみんなの意思が一つになった瞬間を垣間見た気がした
ちょっとなんか違う気がするけど....(苦笑)
試合開始のホイッスルが会場に響き渡る。試合は思った以上に流れは悪い。その原因は大我に対するダブルチーム
予想はしていたけど、相当ラフにきてるわ。なんて乱暴なチームなの
大我は大我で自分のプレイを制限され苛立ち始めてるし
木吉『火神!顔コワいぞ!もっと楽にいこーぜ!!』
火神『いてっ、いてーって!叩きすぎ!です!!』
荒れ狂う大我をたしなめたのは木吉先輩だった。この状況でも彼は相変わらず穏やかな表情だった
木吉『日向、そろそろボール回してくれ』
日向『大丈夫かよ?』
木吉『試合はまだ始まったばっかだ。楽しんでこーぜ』
二人の会話が届き思わず笑みが零れる。かなり信頼しあっているのね....
それからというもの、木吉先輩の活躍によりどんどん点差が縮まっていく
リコ『彼の手はボールを片手で掴めるほどに巨大なの。それ故に常人ならボールを放してしまうタイミングでも選択を変更することができる。つまり彼のプレイは予測不可能…いや、予測すら無意味。相手の動向を見てから手を変える、後出しの権利を持っているのよ』